SCROLL DOWN

ひとすじの光を君にみた

容疑者の青年、傷ついた少女、追い込まれる男

「悪人」「怒り」吉田修一×『64-ロクヨン-』瀬々敬久

楽園

INTRODUCTION

国内外で多数の映画賞を受賞した『悪人』(10)、『怒り』(16)と、映像化が続くベストセラー作家・吉田修一。自身、「こんなにも物語をコントロールできず、彼らの感情に呑み込まれそうになったのは初めて」と語る、新たな最高傑作「犯罪小説集」が、2部作の超大作『64 -ロクヨン-』(16)を大ヒットさせた名匠・瀬々敬久の監督・脚本により映画化。

青田に囲まれたY字路で起こった少女失踪事件。12年後─、事件は未解決のまま、再び惨劇が起こった。事件の容疑者として、住民の疑念から追い詰められていく青年・中村豪士に人気、実力を兼ね備える俳優・綾野 剛。『怒り』『64 -ロクヨン-』でも好演を魅せた綾野が、本作では主演として、孤独を抱えながら生きる青年を熱演する。
消息を絶った少女と事件直前まで一緒だった親友・湯川 紡に、急成長を遂げる若手注目女優・杉咲 花。罪の意識を背負いながら成長し、豪士と出会って互いの不遇に共感しあっていく。Y字路に続く集落で、村八分になり孤立を深め壊れていく男・田中善次郎に、『64 -ロクヨン-』で圧巻の演技力を見せつけた佐藤浩市。次第に正気は失われ、想像を絶する事件へと発展する。そして、愛する孫娘の失踪によって人生を狂わされていく男・藤木五郎に柄本 明、紡に想いを寄せる幼馴染・野上広呂に村上虹郎、片岡礼子、黒沢あすか、根岸季衣、石橋静河と、豪華かつ個性溢れる面々が揃い、作品世界を完成させた。

更には、『君の名は。』(16)、『天気の子』(19)など多数の映画音楽を手掛けるRADWIMPSの野田洋次郎作詞・作曲、同作『君の名は。』でヒロインを演じた他、女優のみならず歌手としても注目を集める上白石萌音が歌唱する主題歌が、物語を感動的に彩る。

Y字路から起こった二つの事件、そして容疑者の青年、傷ついた少女、追い込まれる男……三人の運命が繋がるとき、物語は衝撃のラストへと導かれる。彼らが下した決断とは─。
“楽園”を求める私たちに、突き付けられる驚愕の真実とは─。

STORY

青田が広がるとある地方都市―。
屋台や骨董市で賑わう夏祭りの日、一人の青年・中村豪士(綾野 剛)が慌てふためきながら助けを求めてきた。
偽ブランド品を売る母親が男に恫喝されていたのだ。

仲裁をした藤木五郎(柄本 明)は、友人もおらずに母の手伝いをする豪士に同情し、職を紹介する約束を交わすが、
青田から山間部へと別れるY字路で五郎の孫娘・愛華が忽然と姿を消し、その約束は果たされることは無かった。
必死の捜索空しく、愛華の行方は知れぬまま。

愛華の親友で、Y字路で別れる直前まで一緒にいた紡(杉咲 花)は罪悪感を抱えながら成長する。
12年後―、ある夜、紡は後方から迫る車に動揺して転倒、慌てて運転席から飛び出してきた豪士に助けられた。
豪士は、笛が破損したお詫びにと、新しい笛を弁償する。
彼の優しさに触れた紡は心を開き、二人は互いの不遇に共感しあっていくが、心を乱すものもいた。

一人は紡に想いを寄せる幼馴染の野上広呂(村上虹郎)、もう一人は愛華の祖父・五郎だった。そして夏祭りの日、再び事件が起きる。
12年前と同じようにY字路で少女が消息を絶ったのだ。
住民の疑念は一気に豪士に浴びせられ、追い詰められた豪士は街へと逃れるが……。

その惨事を目撃していた田中善次郎(佐藤浩市)は、Y字路に続く集落で、亡き妻を想いながら、愛犬レオと穏やかに暮らしていた。
しかし、養蜂での村おこしの計画がこじれ、村人から拒絶され孤立を深めていく。
次第に正気は失われ、想像もつかなかった事件が起こる。

Y字路から起こった二つの事件、容疑者の青年、傷ついた少女、追い込まれる男…
三人の運命の結末は―。

CAST PROFILE

  • Y字路で起きた事件の容疑者として
    追い詰められていく青年

    1982年1月26日生まれ、岐阜県出身。03年俳優デビュー。11年NHK連続テレビ小説「カーネーション」で人気を博す。『横道世之介』『夏の終り』(13)で第37回日本アカデミー賞新人俳優賞、『そこのみにて光輝く』(14)では第88回キネマ旬報ベスト・テン、第69回毎日映画コンクール他で主演男優賞を受賞。『リップヴァンウィンクルの花嫁』『64 -ロクヨン-』『怒り』(16)で第41回報知映画賞助演男優賞、『日本で一番悪い奴ら』(16)では、第40回日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞。その他主な映画出演作品は、『ルパン三世』『白ゆき姫殺人事件』(14)、『新宿スワン』(15.17)、『武曲 MUKOKU』『亜人』『ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶〜』(17)、『パンク侍、斬られて候』(18)、『閉鎖病棟-それぞれの朝-』(19)、『影裏』(20)など。

  • Y字路で消息を絶った少女と直前まで
    一緒だった親友、心に深い傷を抱える

    1997年10月2日生まれ、東京都出身。「夜行観覧車」(TBS/13)で注目を集める。16年、NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」に出演、『湯を沸かすほどの熱い愛』では第40回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞、新人俳優賞、第59回ブルーリボン賞、第41回報知映画賞、第90回キネマ旬報ベスト・テン他で助演女優賞を受賞。18年には「花のち晴れ~花男 Next Season~」(TBS)で連続テレビドラマ初主演、19年はNHK大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺〜」にも出演。その他主な映画出演作品は、『トイレのピエタ』『愛を積むひと』(15)、『無限の住人』(17)、『BLEACH 死神代行篇』『パーフェクトワールド 君といる奇跡』『十年 Ten Years Japan「DATA」』(18)、『十二人の死にたい子どもたち』(19)など。

  • Y字路に続く集落で、村八分になり
    孤立を深め壊れていく男

    1960年12月10日生まれ、東京都出身。81年『青春の門』で映画初出演、第5回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。『忠臣蔵外伝 四谷怪談』(94)、『64 -ロクヨン- 前編』(16)では、同賞最優秀主演男優賞、『ホワイトアウト』(00)、『壬生義士伝』(03)で最優秀助演男優賞を受賞。『日本海大海戦 海ゆかば』『魚影の群れ』(83)、『THE有頂天ホテル』(06)、『ザ・マジックアワー』(08)、『最後の忠臣蔵』(10)、『あなたへ』『のぼうの城』(12)、『起終点駅 ターミナル』(15)でも同賞優秀賞を受賞するなど他多数の映画賞に輝く。他『ヘヴンズ ストーリー』(10)、『許されざる者』『人類資金』(13)、『愛を積むひと』(15)、『友罪』(18)、『空母いぶき』『ザ・ファブル』『記憶にございません!』(19)、『Fukushima50』(20)など多数の映画作品に出演。

  • 失踪した少女・藤木愛華の祖父

    1948年11月3日生まれ、東京都出身。76年劇団東京乾電池を結成、座長を務める。98年『カンゾー先生』で第22回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞他多数の映画賞に輝く。『座頭市』『ドッペルゲンガー』(03)、『悪人』『ヘヴンズ ストーリー』(10)、『アントキノイノチ』(11)、『許されざる者』(13)、『シン・ゴジラ』(16)、『武曲 MUKOKU』(17)、『万引き家族』『空飛ぶタイヤ』(18)、主演作品『ある船頭の話』(19)他映画出演作品多数。

  • 紡に想いを寄せる幼馴染

    1997年3月17日生まれ、東京都出身。14年、カンヌ国際映画祭出品『2つ目の窓』で映画デビュー。『ディストラクション・ベイビーズ』(16)で第38回ヨコハマ映画祭、第90回キネマ旬報ベスト・テン他で新人賞、『武曲 MUKOKU』(17)では第41回日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞。他映画出演作品は『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(17)、『ハナレイ・ベイ』『銃』(18)、『ある船頭の話』『"隠れビッチ"やってました。』(19)など。

  • 善次郎を案じる集落住民の娘

    1971年12月20日生まれ、愛媛県出身。主な映画出演作品は『ハッシュ!』(01)、『犯人に告ぐ』(07)、『ぐるりのこと。』(08)、『ヘヴンズ ストーリー』(10)、『まほろ駅前多田便利軒』(11)、『続・深夜食堂』(16)、『武曲 MUKOKU』(17)、『友罪』『榎田貿易堂』(18)、『愛がなんだ』『閉鎖病棟-それぞれの朝-』(19)など。

  • 豪士の母

    1971年12月22日生まれ、神奈川県出身。『ほしをつぐもの』(90)で映画デビュー。『六月の蛇』(03)で第22回オポルト国際映画祭最優秀主演女優賞、『冷たい熱帯魚』(11)で第33回ヨコハマ映画祭助演女優賞受賞。主な映画出演作品は、『嫌われ松子の一生』(06)、『ヒミズ』(12)、『渇き。』(14)、『沈黙-サイレンス-』『昼顔』(17)、『ホットギミック ガールミーツボーイ』『惡の華』(19)など。

  • 五郎の妻、失踪した少女・愛華の祖母

    1954年2月3日生まれ、東京都出身。主な映画出演作品は『妖怪大戦争』(05)、『犯人に告ぐ』(07)、『陰日向に咲く』(08)、『ヘヴンズ ストーリー』(10)、『軽蔑』『うさぎドロップ』(11) 、『あなたへ』(12)、『百円の恋』(14) 、『娚の一生』『種まく旅人 くにうみの郷』(15)、『最低。』(17)など。

  • 善次郎の亡き妻

    1994年7月8日生まれ、東京都出身。主な映画出演作品は『PARKS パークス』『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』『うつくしいひと サバ?』(17)、『きみの鳥はうたえる』『泣き虫しょったんの奇跡』『生きてるだけで、愛。』(18)、『21世紀の女の子「ミューズ」』『いちごの唄』(19)他。『ばるぼら』(19)、『37Seconds』(20)など公開が控える。

DIRECTOR

1960年5月24日生まれ、大分県出身。89年『課外授業 暴行』で監督デビュー。『ヘヴンズ ストーリー』(10)で第61回ベルリン国際映画祭国際批評家連盟賞、NETPAC賞の二冠を獲得。『アントキノイノチ』(11)では第35回モントリオール世界映画祭でイノベーションアワードを、『64 -ロクヨン- 前編』(16)では第40回日本アカデミー賞優秀監督賞を受賞。『最低。』(17)では第30回東京国際映画祭コンペティション部門に出品。その他映画監督作品に、『MOON CHILD』(03)、『感染列島』(09)、『ストレイヤーズ・クロニクル』(15)、『64 -ロクヨン- 後編』(16)、『8年越しの花嫁 奇跡の実話』(17)、『友罪』 『菊とギロチン』(18)、『糸』(20)など。

ORIGINAL NOVEL

「青田 Y 字路」「曼珠姫午睡」「百家楽餓鬼」「万屋善次郎」「白球白蛇伝」の5篇からなる小説集。
本作『楽園』は「青田 Y 字路」「万屋善次郎」を映画化。

吉田修一
1968年9月14日 、長崎市出身。97 年「最後の息子」で第 84 回文學界新人賞を受賞し作家デビュー。02 年「パレード」で第15回山本周五郎賞、同年「パーク・ライフ」で第 127 回芥川賞を受賞。07 年「悪人」で第 61 回毎日出版文化賞、第34回大佛次郎賞を受賞。10年「横道世之介」で第23回柴田錬三郎賞を受賞。著書に「女たちは二度遊ぶ」「怒り」「森は知っている」など多数。19年、「国宝」では芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。「小説 野性時代」にて「逃亡小説集」が連載中。

STAFF

撮影:鍋島淳裕
1962年、福島県出身。瀬々敬久監督作品『ヘヴンズ ストーリー』(10)、『アントキノイノチ』(11)、『友罪』『菊とギロチン』(18)などに参加。その他近年の映画作品は『きいろいゾウ』(13)、『娚の一生』『orange-オレンジ-』(15)、『心が叫びたがってるんだ。』『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(17)、『響-HIBIKI-』(18)など。
照明:かげ つよし
1970年、福岡県出身。瀬々敬久監督作品『なりゆきな魂、』(17)、『友罪』『菊とギロチン』(18)などに参加。その他近年の映画作品は『ストロボ・エッジ』『orange-オレンジ-』(15)、『PとJK』『心が叫びたがってるんだ。』(17)、『となりの怪物くん』『響-HIBIKI-』(18)など。
録音:高田伸也
1981年、千葉県出身。瀬々敬久監督作品『ヘヴンズ ストーリー』(10)、『64 -ロクヨン- 前後編』(16)、『最低。』(17)、『菊とギロチン』(18)などに参加。その他近年の映画作品は『ディストラクション・ベイビーズ』(16)、『PARKS パークス』『ハローグッバイ』『望郷』(17)、『嘘を愛する女』(18)、『清澄』(19)など。
美術:磯見俊裕
1957年、大阪府出身。瀬々敬久監督作品『ストレイヤーズ・クロニクル』(15)、『64 -ロクヨン- 前後編』(16)、『友罪』(18)などに参加。その他近年の映画作品は『血と骨』(04)、『花よりもなほ』(06)、『ブタがいた教室』(08)、『新宿スワン』(15)、『あやしい彼女』『ミュージアム』(16)、『人魚の眠る家』(18)など。
編集:早野 亮
1976年、兵庫県出身。瀬々敬久監督作品『ストレイヤーズ・クロニクル』(15)、『64 -ロクヨン- 前後編』(16)、『8年越しの花嫁』(17)、『友罪』『菊とギロチン』(18)などに参加。その他近年の映画作品は『3月のライオン』(17)、『日日是好日』『億男』『鈴木家の嘘』(18)、『恋するふたり』(19)など。

MUSIC

主題歌:「一縷」 作詞・作曲・プロデュース:野田洋次郎

上白石萌音
1998年1月27日生まれ、鹿児島県出身。11年、第7回「東宝シンデレラ」オーディション審査員特別賞を受賞、同年女優デビュー。主な出演映画作品に『舞妓はレディ』(14)、『君の名は。』(16)、『ちはやふる』シリーズ(16-18)、『羊と鋼の森』(18)、『スタートアップ・ガールズ』(19)などがある。また、16年には、野田洋次郎作詞作曲による『君の名は。』主題歌「なんでもないや」のカバーなどを収録したミニアルバム「chouchou」でCDデビュー。17年に初のオリジナルアルバム『and...』、19年7月にミニアルバム「i」を発売。10月には音楽劇「組曲虐殺」にも出演。女優や歌手だけでなく、舞台やナレーターとしても活躍している。
野田洋次郎
01年「RADWIMPS」を結成、05年メジャーデビュー。映画では『君の名は。』(16)、『空海―KU-KAI―美しき王妃の謎』(18)、『天気の子』(19)などで音楽を手掛け、『君の名は。』では第40回日本アカデミー賞最優秀音楽賞を受賞。08年にはCHARAに「ラブラドール」、15年にはハナレグミに「おあいこ」、16年にはAimerに「蝶々結び」、さユりに「フラレガイガール」、17年にはadieuに「ナラタージュ」を楽曲提供、プロデュース。12年、ソロプロジェクト「illion」としての活動を開始。15年には『トイレのピエタ』で俳優デビュー、第39回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。

劇伴:Joep Beving(ユップ・べヴィン)

PROFILE

2017年4月に最古のクラシック・レーベルで伝統の老舗ブランド、ドイツ・グラモフォンよりデビューしたオランダのコンポーザー、ピアニスト。新世代をリードするストリーミング・アーティストとしてその地位を確立、世界中でもっともストリーミングされているピアニストの一人。よどみなく紡がれた音空間は、幅広い人々の心を瞬時にとらえ、リラックスできる瞑想的な音楽を展開している。

  • 本予告
  • ウェブスポット
  • 15秒CM”サスペンス編”
  • 15秒CM”ドラマ編”
  • 特報
  • 綾野 剛×吉田修一特別対談
  • 超特報